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ヨガとピラティス〜呼吸の違い〜

7月10日ピラティス

 本日2回目のピラティスでした。いつものように壁に背中をつけて、自分の姿勢をチェックするところからのスタート。前回よりもちょっとだけ動きの強度が増えたイメージでした。よく、ヨガとピラティスの違いはなんですか?と聞かれることがあります。流派や強度などは受けるものによって違うので、その都度変わるとして、決定的に違うのは動く時の呼吸ではないかと感じています。ヨガの中では、手をあげるとき(肩屈曲)には、息を吸います。伸ばしていくときにも息を吸います。一方ピラティスは、吐く息で上げていきます。そこから戻すときは息を吸いながらとなります。

 実際に動いてみるとわかりますが、一長一短あり手だけでなく体全体の感じ方も変わります。

 吸う息であげるとき、しっかりとした腹式呼吸ができていると、まず生理的に肋骨の開きが起こります。その際肋骨は上方向の動きもあるので肩甲骨も一緒に上がり手も上がりやすくなります。そもそも、手が上がるときの最後には脊柱の伸展を使うので、体の機能的な動きに沿った動作となります。しかし、脊柱も伸展方向に動くということは、腹横筋が効いていないと腰が反りやすくなります。そうなると、腰椎の過度な前腕も起こりやすく、腰を痛めやすくなるかもしれません。

 ピラティスの吐く息で手をあげるときは、呼息ですので肋骨は開いたところから収縮していく方向の動きです。つまり、下方、内側へと動きます。その中で肩甲骨は上方回旋をしていきます。そして、手をあげる最終域での脊柱伸展も横隔膜や腹横筋の働きによりしづらくなるので、そこで手を最終域まで上げようとすると、上げるだけの筋力が求められます。そして、その拮抗側では筋の柔軟性も必要です。

 どちらが良い悪いではなく、好みだと思うのです。私は普段はのびのびとやりたいのでやはりヨガの方が好きですが、右肩を痛めたことがあるので後遺症で最後を上げきることができません。無理にあげようとすると、腰から反って代償でもっていかないと一番上までは上げれないのです。それを克服するのには、筋力をより使うピラティスの呼吸で行うと良いと思います。こういう面でもリハビリとしての要素が強いのを実感しますね。