前回は、下山時の歩き方について
主に書いてきました。
ここからは、私自身が考えることなのですが、
下山の前には上りがあるではないですか。
上りで、下山時に使う筋力を
使い果たしてしまってはダメだと思うのですよね。
なので、上りもできるだけ
省エネでいきたいのです。
ではどうすればいいか!?
私の提案としては
「ガニ股」
で登るということなんですね。
いわゆる一般論でいくと、
足は上り下りともに真直ぐついた方が
良いとされることが多いのですが、
私自身の経験からも
ガニ股で接地すると
上手く力を逃がすことができて楽
なのです。
ここでポイントなのですが、
この「力を逃がす」というのが、
下りでたくさん使う
「大腿四頭筋」の筋肉の力を逃がすことができる
と考えてください。
ですので、下の図のように前足で
ぐんと踏ん張って体を上に持ち上げると、
これも大腿四頭筋が疲労してしまいます。
良い方法としては
下のように谷側の足で地面を押して
身体を押し上げるようにして登ります。
そうするとほとんど大腿四頭筋は
疲れることなく登ることができます。
ここまで読んで納得された方!
ここから先がさらなるポイントとなりますので、
引き続き読んでくださいね。
ヨガのレッスンでもよくよくお伝えする
ことと同じなのですが、
痛みを出さないようにするには
つま先と膝の向きを
同じにする必要があります。
これは足を真直ぐついて
膝もまっすぐの状態。
*立って足を一歩出したものを上から写真に撮っています
ガニ股で歩くというのは、
下の写真のように
つま先も膝も外に向けるということです。
足の力の弱い方は、下のように
つま先よりも膝が内側に入りやすく、
これは膝に大きな負担をかけ
膝の内側、関節の中を
痛めやすい歩き方です。
これをニーイン(ニー=膝、イン=内側)
と呼び、スポーツの世界でも禁忌の動きです。
かといって、
脚の向きがガニ股になっても、
このように膝がまっすぐに向いていては
ニーインの状態と変わりません。
必ずつま先と膝を同じ方向へ
向けるようにしてください!!
ということで、登りの歩き方をまとめると、
・ガニ股で歩く
・谷側の足で体を押し上げるようにして登る
・つま先と膝の向きを揃える
ということになります。
これは日常の階段などでも同じで、
脚の力が弱いかたは膝が内側へ入りやすく、
痛みの原因となっていることもありますので、
心当たりのあるかたは
チェックして見てくださいね^^
*私は登山の専門家ではありませんので、
一般論や登山専門家からの
話が知りたいかたはそちらへお願いします。
こちらはあくまで体の使い方のご紹介です。
さて、次は
体幹を強く使うにはどうしたらいいか?
ということと、
そのメリットは?
について書きますね。