COLUMN
コラム

自分で頑張っても上手くいかない時

はじめに

こちらは普段レッスンにこられている方に
ぜひ読んでいただきたい記事になります。

でも、まだレッスンには通っていないけど、
自分で動画を見ながらやっているよ!という方にも

ぜひ聞いてほしいことをまとめてみました。

練習していてこんな経験ありませんか?

「自分で練習するけど上手くいかないんです」


生徒さんからよくご相談を受ける内容で、
私もまたこのことで何度も悩んで試行錯誤してきた一人です。


上手くいかないってどんなことかというと

・同じアーサナでつまずく
・頑張るけど手が届かない
・練習すると肩が痛くなる
・腰が痛くなる
・カラダが柔らかくならない
・お腹の力が入らない

などですね。

自分で運動や練習をやれるからこそ出てくる
素敵な悩みだと思うのですが、これであまりに続くと
モチベーションも下がってきてしまいますよね。


日によってできたりできなかったりもあるかと思いますが、
それも体を上手く動かすための「基本的なこと」
が使えていないために起こることです。

練習が上手くいかない理由

ここでは私が考える「上手くいかない理由」の一つをお話ししたいと思います。


当スタジオのスタイルだと、習い事の教室のように週1回通い
後は自分で練習する、と言うのが一番多いのですが。

自分で練習するということは

「自分が今現在意識できること」
「認識していること」

の中で動くことになります。


ですので、必然的に自分の癖が出やすい。


癖というのは
・カラダの使いやすいところばかりを使って動かす癖
・カラダの使いづらいところは使わないように動く癖
・カラダの気になるところを過剰に意識して動く
・呼吸のかたより
・決めた練習量を減らす
・自分がやりやすいことばかりをする


癖の一例ですが、カラダのことから心のことまで
たくさんあります。

レッスンを受けた経験のある方は覚えがある
というものが一つはあるのではないでしょうか
(私は全部あります・・・)


つまり、「自分で頑張っても上手くいかない時」というのは

このような自分の癖で動くから起こること。
この癖を変えていくことが大切です。


こういう時は、一旦自分のやり方を手放せるよう
早めに誰かに見てもらいアドバイスをもらいましょう。
ちょっとしたことで解決することが多いものです。

自分で作った心配を手放していく

そして、ここからは私たちが抱えがちな心の方の問題。
問題というと大袈裟ですが、不思議なことに
私たちって自分では気づかないうちに「こうあるべし」
と決めていることが実はいくつもあります。


ヨガに限らず物事が上達していく上で障害となってくるところでもあるので、
少し丁寧に説明したいと思います。


例えば

①何度も同じ質問してはいけない
②行き詰まったら自分自身で解決しなければならない
③レッスンに行く時はある程度できてからでないといけない

これはほんの一例です。
項目ごとに説明しますね。

何度も同じ質問してはいけない

1回聞けばスルスルとできる方もいるし
10回聞いてもピンとこない方もいます。

こちらも、そうならないように言葉を変えたり
体を誘導したりとするのですが、
その方にとって難しいものは難しい。


だから何度でも同じことを聞いてもらって、
繰り返し練習していく、チャレンジしていく


そうやってできていく方も沢山います。
どうかこれで自信をなくさないでください。
自分ができるようになるタイミングがきっときます。

行き詰まったら自分自身で解決しなければならない

自分で解決しようとすることもとても大切なことですが、
世の中独学では限界があるから「教えてもらう場」があるのです。


先生に認められたくてどうにか自分自身で頑張る!
という気持ちは前に進むためのカンフル剤としては
とても素晴らしい。

ただ、できないことがレッスンを先延ばしにする
理由にはなってほしくないなと思います。

なぜならできるようになる時は何事も単純な右肩上がりでなく、
上の画像のような成長曲線を描くのですから。

グッと上がっていくまでが心が折れやすい時期なので
ここをサポートしてもらって乗り切りたいですね。

レッスンに行く時はある程度できてからでないといけない

「私体硬いからカラダが柔らかくなったらヨガにいきます」
と真面目におっしゃっている方に出会ったことがあります。

順番が違うのでは・・・と思わないでもありませんが
ご本人にとっては本気のお悩みだったりします。


同じように整ってから行こう・・・と思ってしまうことも
私自身思ってしまうこともありますが、
そんな時こそ誰かを頼るようにしています。



例えば多少調子が悪かったり、肩や腰など痛めていても
「その中でどう練習していくのか」ということが
すごく大切なことなのです。

私たちの日常もいつも順風満帆なことばかりではありません。

嫌なことがあってむしゃくしゃしている中で、
どう自分を整えてやるべきことをやるのか

体に痛みがある中、どうやったら痛みを出さずに動いていけるか


そのためには自分の状態を客観的に見て
どうやれば良い方向に行くのか考えることになるので
自分自身の調整力をつけてくれます。


自分自身が不調を乗り越えることで
人に対しても温かく見守ることができるようになったり
許すことができるようになったりする

そんな懐の深さができたり

自分自身を認めることができる自己肯定感を
強めることにもつながっていきます。

まとめ

さて、「自分で頑張っても上手くいかない時」の
理由と対処法を読んでいただきましたがいかがだったでしょうか。

皆様の気に掛かっているものが解消されたら嬉しいですし、
前に進むための一助になれば幸いです。


そもそも私自身が
「運動が苦手・体力がない」ところからヨガを始めているので

「なんでこんなことできないの?」なんて
否定することはありません。
ご安心ください。

どうぞ遠慮なく何度も聞いてください。
10回聞いてやってみてダメでも11回目では
できるようになるかもしれませんよ。

それくらいのリラックスした気持ちで
楽しく練習を続けていけたらいいなと思っています。

皆様の練習がスムーズに進んでいきますよう心から応援しています