初めてか2回目か?くらいのドクターレベルでの学会に参加してきました。もちろん聞くだけなのですが、とても幅広くさらに深い話が出てきて、日本で腰痛の治療を進めていくためのスタンダードに触れる事ができ、医師が診察する際に何を考えてどこを見ているのかを全国レベルで知る事ができました。これがすごく面白い!!
去年からOM YOGAの講座で解剖や腰痛に関しての講座を担当させてもらう中で、これまでの経験や重ねてきた知識を総動員して組み立ててい流のですが。
でも、私自身は所属していた病院が元々脳外科がメインで、脳卒中後の患者さんのリハビリを担当する事が圧倒的に多かったのです。もちろんその中でも腰痛が出てくることもあり、そこにアプローチするものの整形外科で担当するようなものとはまた違います。
あ、脊柱のオペ後のかたも担当してたので、深刻な疾患の方は担当する機会があり、どのような方がそういう疾患にかかりやすく、どのようなオペをするとそう回復していくのか、その流れは分かってはいるものの、ヨガで関わるような腰痛とはちょっと違う。。。
そこが知りたくて今回神戸まで行きました。
もちろん、ついていけない話もたくさんあります。使う用語がそもそも違う。でも丸1日聞いていると、共通する言葉がなんども出てきたりして、それは医学会の中では当たり前に使うのだろうから今後調べて自分も当たり前に使う言葉にしていきたいと思うのです。
そして、あらためて医師の診断を確定させる際のスクリーニングの確実さを見習いたいと思いました。ガイドラインがしっかりとあり、それに沿った治療をするのが当たり前の世界なのです。理学療法士も評価の中でスクリーニングして、原因部位となっている箇所を判断したりどの動きで増悪するかなどは見ていくのですが、そこから選ぶ手技やエクササイズは人によって様々です。そこに何の手技を使うと保険点数がこれくらいとか決まっていたら、その流れになると思うのですが、良くも悪くも決まっていないので治療方法はそのセラピストの持つものに左右されます。つまりそのセラピストが何の手技に興味を持っていてどういう研修に参加しているかとかに影響されるのです。そして、そこに経験年数や上手い下手なんかも加わってくるので、本当に多種多様なやり方になります。
このシステムに色々と物申すつもりはありませんが、私自身はできるだけ自分の中で原因を見つけ出すまでの流れを明確にしておきたいし、原因がわかったらどの方法を治療のファーストチョイスにするのかなどメインのものは決めて持っておきたいと思っています。そうでないと、何となくリラクゼーションマッサージから入ってしまう流れになりがちですからねー。
今回は2日目だけしか拝聴できませんでしたが、それでもすごく勉強させていただきました。こういう話が普段からできる医師と一緒に働けたらいいなぁ。一緒に働けなくても、ヨガの仕事の中で関わっていける方に出会えたらなぁと。。。全くいまはそんなつながりはないので、この願望宇宙に投げておこう。。。
来年は札幌開催とのことでちょっと遠すぎますが、また機会があったら参加したいと思います。