先日、数年ぶりにリハビリの勉強会に参加してきました
病院現場は離れているのですが、今回はシリーズで参加している運動連鎖アプローチを使った評価と治療ということで、興味もあり参加しました。
内容が、「神経・血管の問題による痺れや痛み」ということで、手のしびれについてのアプローチでした。参加者全員で胸郭出口症候群のテストに使われるルーステストを行いました。すると、驚いたことに何と周りにいた方半数以上は陽性ではありませんか。医療従事者、しかもリハビリ職であるにも関わらず、です。
知識はあるのだから、自分で治せるのではないか?と思いたくなるのですが、実際には色々と抱えている方が多いのが現状です。そういう私も、今でこそ順調な毎日を送ることができていますが、ちょっと前まではすごくたくさんのものを抱えていました。そして、精神的なものからの影響も含めて、とにかく不定愁訴が多くて自分でも嫌になっていました。
リハビリ職についたとはいえ、それまでのバックグラウンドはもちろん違いますので、昔から持っているものもあるでしょう。でも、私自身が病院勤務時代に周りを見て感じていたことは、自分で自分の体を整えるという意識が低い方が多いということです。痛みが起きれば治療は得意ですので、適当な物理療法など選んでやりますし、お互いに治療したりもします。でも、それ以前に、運動をすることをしないのです。運動、つまり予防であったり動きを使ってニュートラルに戻したり。そういった類のことを積極的にしない方のほうが多い印象です。私も含めて。。。w
それが良い、悪いという話ではないのです。
ただ、自分で整えることができるかどうかということのなると、多くのセラピストは難しいし気持ちの面でもやりたくないというのが本音のようです。(やらなきゃいけないと思っていてもやっていないというのも含みます)
体を整える上で大切なものは何でしょうか。
これは、私がこれまでに見てきた患者さんや印象に残っている方々を回想して思うことですが、本当に変わりたいと思って変われる人は、「人に許可をもらうことなく、自分で考えて自分が良いと思うことをさっさとやる人」です。患者さんでもこういう人は治りが早い。オリジナルの体操とか作っちゃったりします。こちらからみると、えー!って思うような内容だったりしても、そのご本人にとっては、「なんか良い感じ」っていう感覚で決めているわけですから、よくなる方に進みますよね。逆に、治りが遅い方。。。これは一概にはいえませんが、これをしてくださいと言われたものを、ただやる方。やらないよりは良いのですが、やはり大切なのは「やることでどう体が変わるか?」や「やるとどんな感覚がするか?」に向き合うほうが改善しやすい。研究結果ではなく、臨床の経験の中で感じていることだけどね。
自分の体で起こっていることを「感じる」というのは、とても大切です。私はヨガを始めて、この「感じる」力がついたことを実感しますし、そのことで以前抱えていた不定愁訴は怒らなくなりました。それは、感じれたら改善策をそうしたらいいかわかるから、というようなものももちろんあると思うのですが、もっと大切なのは「今起きていることを受け止める」ことではないかと思っています。起こっている現象を受け止めるというのは、それを受け入れるだけの自分の器を認めないとできないことです。だから否定したくなる。こんなはずはないってしてたほうが、自分を直視せずに済むからね。
体のことだけでなく、自分の能力のことなんかでこういうことをやっていても、潜在意識の部分でズレが起きてるから、体に不調も現れます。体はちゃんと教えてくれるのです。治療しても繰り返したりする場合は、何でそういうことが起こるのかを、自分と向き合って考えたほうがいいです。私は、以前なら、姿勢の問題で。。。その姿勢は筋力弱いから。。。と言っていたと思うのですが、そうではない、その姿勢を作らなければならない原因はどこにあるのか?という根本的な部分ですね。自信のなさや自己否定、さらにそんな自分を否定するみたいなことをしてると、もう一体本当の自分てどうなんだろ?っていう状態になる方、体がどうとかいう話ではなくなりますよねw
こういう方でももちろん、第一選択では痛みを取る、不調をとるになるのですが、それと合わせてこういう心の部分も向き合えるといいですね。セラピストも同じくです。それができたら、自分のことなんだから、自分で考えて動けるようになります。
私は、ヨガだったりダイエットだったりで、そういうところを応援していきたいなとあらためて思います。
勉強会は楽しかったなー。
いつメンの方々がいてくれるおかげで、新しい方が苦手な私は心穏やかにいることができるのです。感謝。