体幹トレーニングといえば、私が最初に聞いたのは専門学生時代で、
同期のトレーナーの仕事をしている方から教えて頂きました。
ジムで教えてらっしゃった内容とのことですが、
仰向け、うつ伏せ、座位、側臥位での保持を習ったのです。
その後、理学療法士の病院での臨床実習で、
熱心な病院でしたので、様々な手技をそれぞれの先生がされていました。
その中に「ボバース法」というものがあり、現在でも使われていて
教科書もあるのですが、エビデンスとしては成り立っていなかったのでは?
そのボバース法は、体幹を誘導することで、使える体にするために
四肢も合わせて促通していくというイメージでした。
社会人になり病院に勤めだしてからもボバースは使っていましたし、
その他にも体幹を安定させる介入の仕方は、よく指導してもらったと思います。
その折、勉強会でお世話になっていた先生が紹介して下さったのが
スタビリティ、モビリティという考え方。
今では当たり前のように使っていますが、習った当時はスポーツの世界から
持ってこられていたイメージでした。参考の本もスポーツ関連でしたし。
その後はもう、世の中体幹、体幹、という感じで、テレビからもよく聞く
当たり前のキーワードのようになっていきました。
今や医療、スポーツの世界では体幹を鍛えるというのは当たり前の世界ですが、
以前は「脚・腰を鍛えましょう」とか、介護予防には脚の筋力が大切という
そんなイメージでした。
ただ、ここが恐ろしいところで、こちらの世界では当たり前で誰もが知っていると思っても、一歩出て他の分野に行くと、当たり前でもなんでもなく、
聞いたことはあるけど・・・と全く重要視していない場合もあります。
一般の方は、テレビはよく見ていて、紹介されたことはすぐに飛びついて
「これがいいらしいよ!!」と私が教えてもらうくらいだったりするのですが、
みなさん割とすぐに忘れられてしまうので、しばらくして私が取り入れたりしていると、「へ〜〜〜!!」と感心して下さったりしますw
そんな、体幹トレーニング、分野によって、人によって使う言葉がまちまちなのがタマニキズ。体幹、コア、インナーマッスル、腹筋背筋。これが体幹のことだよね?と聞かれることもあります。まずは、言葉の定義をしっかりと行い、その上で自分は何を、どの部分にアプローチしていきたいのか、する必要があるのか、そう見ていく必要があるのです。
上記の言葉、順番に説明すると、体幹は体の部位の名前です。いわゆる胴体の部分をさします。コアとは、中心部分をさします。なので、体幹のコアという風に考えると、腹横筋だったり多裂筋だったり、内側にある筋肉のことを指しますが、全身から見たコアとは体幹を指すこともあります。インナーマッスルとは、特別体幹に限った用語ではありません。関節のすぐ外側に付いていて、関節を安定させる働きを持つ筋のこと。肩、股関節、体幹とあります。腹筋背筋を指す方は最近はあまり聞かないかなぁ。。。腹横筋など腹部の中でも深層のきんの存在が割と知れ渡ってきたことが理由かな、と思います。まあ、腹横筋も腹筋なので間違ってはいないのですが、腹筋というといわゆる腹直筋を指している場合が多いのです。なので、人と話すときは、この方はこの用語で何のことを言っているのかな?ということを必ず考えてお話しするようにしています。
体幹トレーニングの良いところは、ある程度静止姿勢が作れるようになると、
そこから自分でアレンジをしていくことができるということです。エクササイズアイテムを使うとさらにバリエーションが広がります。もちろん、基本姿勢からの軽減法もあるので、筋力が弱い方にもある程度ご高齢の方にも指導ができます。
今回の宇美町スポーツ協会リーダー研修会では、そんなことをみなさんに体験して頂き、理論の部分ではなぜその筋肉をトレーニングすると良いのか、どういう方にどういうトレーニングを行うと良いのかをお伝えしました。
10代から70代の男女という幅広い方々が対象だったのですが、みなさん
普段スポーツをされているだけあって、70代の方もプランクを普通にされていたのが印象的でしたー!!そして、みなさんお元気!!
ヨガやPTの勉強会だと、見えるところに来てくださいねーというと、すぐ横までくるのが当たり前とおもってたら、皆さんすごく遠慮がちw でもすごく熱心にされてるんですよー。
私はだいぶスポーツから遠ざかっていますが、またちょっと足を踏み入れたくなったひと時でした。
今回お声かけいただいたのは、体育大学時代の先輩。
もう、とにかく顔を潰さないよう、良い仕事をすることだけを考え、
みんなに楽しんでもらえて、それぞれの競技に役立つ内容とやり方は
どうすればいい!?と日々模索しましたが、参加者の方々には
満足頂けたようでホッとしています^^
部活単位、こういった何かの集まりでヨガや体のことの指導を
希望される場合は、どうぞ下記のフォームからお問い合わせくださいね。