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ヨガで「無理しないで」の奥にある大切すぎる真意とは

レッスンでよく使う言葉

レッスンに何度か行くと
この先生、このフレーズよく使うなって
感じる言葉あると思うんです。

私もよく使う言葉って決まっていて、
それはとてもとても大切な言葉。

だから繰り返しお伝えするのです。

例えば「無理しないで」というのも
その一つなのですが、
それはなんのために
お伝えしているかというと、

結果的に早く
「身体がしなやかに柔軟になってくれるから」
なのです。

ヨガのポーズって、
日常にはないものが多いです。

だから、頑張ればそのポーズとれるけど、
ちょっときつい。。。
(いや、だいぶ!?)

その感覚、とてもよく分かります。

なぜなら、その感覚はある程度
柔軟性がある方も実は感じている
感覚であることは多いからなのです。

なので、「無理しないでくださいね」
という言葉は初めての方にだけ
かけているわけではなく、

その場にいる皆さんに向けて伝えています。

 

「無理しない」ってどんな状態?

この「無理しないでくださいね」も
よくお伝えする言葉の一つですが
「無理しないで」ってどれくらいまでなの?
って思う方は多いと思うのです^ ^

 

 

どう思いますか?

 

きつかったら無理?

怪我をしたら無理?

痛かったら無理?

 

基準は人それぞれにありますが、
これらの感覚は意外にも
初めのうちはそれまでに作り上げた
幻想だったりもします。

いつも手を上げると肩痛いもんなー、とか
開脚すると内腿ピーんって張るもんなぁ。とか。

「いつも」とか「以前」の感覚に
惑わされている。

 

それでね、ここからが面白いのですが、

この無理を自分で一瞬で判断できる方法があるのです。

それは、スタジオで私に聞いてくださいね(^^♪

え、今知りたいですか??

んじゃ、書きましょ(*´╰╯`๓)♬

え、普通に書いてよねε=ε=ε=(۶•̀Д•́)۶ ドリャアアア

って今思いました?ʕ •́؈•̀ ₎

はい、すみません。。。

 

 

 

はい、では書きます。

 

 

 

無理しているかどうかを自分で判断するには

それは

「呼吸ができるか?」を感じることです❗

呼吸

この呼吸、鼻先だけでスハスハできてもダメで
多少痛くても呼吸がしっかり腹におちる、
そんな感覚があれば、5カウント
終わることにはその痛み確実に変化します。

 

むしろ、その変化で自分の身体が
どう変わるを観察していくと
とても面白い。

 

例えば、前屈して膝の裏側が
痛いとするでしょ?

 

呼吸って体幹でするものだから、
体幹は確かに伸びたり縮んだり
するけど、遠く離れた膝裏が
何故呼吸を重ねることで変化するのか?

 

とても興味深いですよね。

 

これは、簡単にいうと、人の身体は繋がっているから。

何で繋がっているかというと、「膜」です。

私たちの身体は、皮膚の下にも
皮膚のようなずっと繋がった
ものが何層にも張り巡らされて
いるのです。

なので、身体のどこかで起こった反応は
他の部分にまで伝わっていくのです。

 

もし、解剖学に興味がある方は
ここから先もお読みくださいね。

 

筋膜と呼吸の関係

ここからお話しするのは、
筋膜のお話になります。

 

筋膜は昨今テレビでもよく
取り上げられるような
話題の一つなのです。

「筋膜リリース」という言葉を
聞いたことがあるという方は
多いのではないでしょうか。

そもそもこの筋膜とはどういう
ものかというと、筋肉組織や臓器を
包む膜のことで、この膜構造は
神経や血管とも繋がっています。

 

 

ですので、筋膜は痺れや痛みの
原因ともなってしまいます。

 

 

むしろ最近は、筋肉の影響よりも
筋膜が痺れを起こす原因となっている
という考察の方が多く見られる
ようになってきました。

(もちろん、個体差があるので
一概には言えません。)

 

 

この筋膜、神経も含まれて
いると言いましたね。

ですので、例えばアーサナをしながら
頑張って痛いほど伸ばしてしまうと、
神経の影響でこの筋膜の可動性が
落ちるということがわかっています。

 

ここでいう神経とは、「交感神経」のこと。

 

つまり、どう頑張っても
身体の作り上痛みがあることで
身体が勝手に制限をかけて
しまうのです。

 

 

せっかく頑張っていても
これでは勿体無いですよね。

ここで参考にして欲しいのが
最初にお伝えした「呼吸」なのです。

 

 

呼吸は交感神経優位では浅く、
副交換優位の時はゆっくりと
した深い呼吸ができます。

 

ですので、深い呼吸でゆったりと
筋膜の動きを出してあげてると
呼吸を重ねるうちに組織に
柔軟性が出てきます。

 

上級者やここが上手にできる方
であれば、何呼吸がしているうちに
どんどんポーズが深まっていく、
というのを経験したことが
あるのではないでしょうか。

そして、更なるメリットとしては、
痛みに意識を持っていかれないので
意識を留めておくことができます。

呼吸へ気持ちをむけ
一定のリズムを脳が感じると
脳はどんどん集中の状態へと
導かれていくのです。

そして、そこから瞑想状態へと
続いていく。

 

つまり、頑張らないことを頑張る、
そんな意識を持ってみると
よいのかもしれません。

 

哲学から身体を紐解く

ヨガには哲学があります。

この話題でお伝えしたいのは
サッティア、サントーシャ、バイラーギャでしょうか。

 

サッティアは正直であるということ

サントーシャは足るを知るということ

バイラーギャは離欲、アビヤーサ(執着)と対でよく使われます。

 

 

自分の感じている感覚を
そのままに受け入れ、無理して
頑張り過ぎようとしない。

その時そこまですでに
頑張ってきた自分を認め、
見返りや認められたい気持ちなど
一切の煩悩を断ち切り判断すること。

 

そうすれば、一見歩みは遅い
ようにみえても結果的には早く
到達できるのではないかと思います。

ヨガの指導の裏にはこのような
深い考えや哲学からくる教えが
含まれていたりもするのです。

あなたが師事されている先生にも
どうぞ尋ねられて、真意となる
教えを受けてくださいね。

まとめ

さて、レッスンの中で私がよく使う
フレーズから身体のこと、心のことを
見ていきましたが、
身体そのものも膜で繋がっているし
心と体も神経を介して繋がっている。

私たちは何か一つ欠けても
歯車が狂い出すとものだけど、
逆に何か一つ変えてみるだけでも
心にも身体にも願う変化が現れてくれる
ということも言えますね。

頑張らない一歩、
あなたなら何を変えてみますか?

ヨガを通じあなたの中によい知恵が溢れ、
周りの方にも優しさとなって
届きますように

Om shanti shanti shantih
Hari Om Tat Sat